この記事では、シドニーに住むコアラさんが先日参加した日本語学習者と日本語でのおしゃべりを楽しむボランティア活動について書いております。
このイベントの主催団体でもある、国際交流基金シドニー日本文化センター(The Japan Foundation, Sydney)について最初に説明します。
オーストラリアでのボランティア活動に興味があるけど、自分に何ができるかわからない。
英語に自信がないんだけど何か人の役に立てるような活動をしてみたい。
そんな方は必見!
ボランティア申請の方法や、イベント当日の流れなどを知りたい方は、是非この記事を最後まで読んでみて下さいね。
こんなイベントに参加するのは初めてだったのでワクワクしました。
国際交流基金(The Japan Foundation)とは
日本の外務省が所轄する独立行政法人です。
日本と世界をつなぐ場として、文化芸術交流、日本語教育などを推進する機関として、世界25地域に拠点があります。
The Japan Foundationの公式サイトはこちらです
国際交流基金シドニー日本文化センター(The Japan Foundation, Sydney)
ちなみにオーストラリアの国際交流基金はシドニーにあります。
The Japan Foundation, Sydneyの公式サイト
シドニーのセントラル駅周辺を歩いていると、歴史的趣のある建物、近年建てられた高層ビルなど色々な建造物を目にしますが、その中でもひときわ目を引くこちらのビル。
このビルこそがセントラル・パーク・モールと呼ばれる商業ビルです。
当ビルの4階に、国際交流基金シドニーの事務所があります。
不思議なことに、このビルはエスカレーターが3階までしかないんです!
事務所に行くにはエレベーターに乗ります。
4階でエレベーターを降りると事務所があります。
入り口はこんな感じ
イベント会場もあったり
3月はひな祭りということもあり、雛人形が飾ってありました。
日本語を学習する為の教材から、日本語の絵本や漫画、小説や雑誌、CD、DVDまでかなり沢山の日本語関連のものが取り揃えられております。
そして、まさかの有閑倶楽部!
他にもガラスの仮面やベルサイユのばらなど、いつかもう一度読み返したいと思っていた漫画達が、所狭しと並んでいました。
ここの図書館の漫画のラインナップ凄いです!
昭和生まれのコアラさんの心をくすぐるものばかり♡
以前記事でご紹介した、サーキュラー・キーの図書館、カスタムズハウスも色々凄かったのですが、その上を行く漫画が揃っています。
施設内も静かで勉強するにも最適な環境だし、大きな窓から見える景色も絶景。
ここで一日中漫画読んで過ごしてたら、最高に幸せです♡
こんな素敵な施設内で、今回コアラさんが参加した「日本語Talk & Tea」というイベントが行われました。
日本語会話ボランティア「日本語Talk & Tea」とは
国際交流基金シドニー日本文化センター(The Japan Foundation, Sydney)が運営する、日本語講座プログラムの一環として行われるイベントです。
こちらで日本語講座を受講している生徒さんに「日本語会話実践の場を提供」というのが、今回のイベントの趣旨なのですが、ここでお手伝いをするボランティアが「日本語会話ボランティア」です。
お手伝いって何?
ズバリ!
一緒にお茶を飲みながら、気軽に楽しく日本語でおしゃべりする。
です。
ちなみにお茶だけでなく、クッキーもありました!
いいなー
自分にはボランティアなんて無理!って思っていた方、これだったら、出来そうな気がしてきたのではないでしょうか。
参加条件、参加方法は?
参加条件は、「日本語を母国語として話す人」これだけです。
ここで、シドニーに住んでないんだけど…とか
今は日本、または他国に住んでるから無理!!
って思った人、
大丈夫です。
インターネット環境さえあれば、オンライン会議システムZoomを使用して、世界のどこにいてもボランティアに参加できちゃいます。
残念な点は、オンラインでの参加になると、お茶とお菓子は自分で用意することになります。
シドニー近辺に住んでいるコアラさんは、今回は対面でこのボランティアに参加してみました。
当日の様子
イベントは6:00pmスタートでこちらの会議室で行われました。
約1時間半のイベントです。
入り口で自分の名前が印刷されたステッカーシールを受け取り、服の目立つところにペタッと貼り、
お茶とお菓子と共に、好きなテーブル席に着きます。
今回対面で参加していた学習者は、成人男女合わせて12名。
男女の比率は若干男性の方が多かった気がします。
初級、中級、上級と、レベルごとに分けられていて、各テーブルに同じレベルの生徒さん2名ずつで座られていました。
対面日本語ボランティアは、コアラさんを含めて5名。
オンラインで参加されていたボランティアは4名いらっしゃったようです。
1テーブルにつき日本語ボランティアが1人。
ボランティアが各テーブルを周っていくという形式で、今回は計4テーブルを周りました。
1セッション約15分なのですが、会話が弾んで時間が経つのがあっという間に感じられます。
事前に渡されていたトピックのアイデアを元に、会話を進めていくのですが、
初級レベルの方でさえも、自己紹介から、先日行われたNSW州選挙の話まで、熱っぽく話す姿には感服いたしました。
初級レベルの方との会話は英語を少し織り交ぜた方が、理解しやすい部分もありますが、
日本語をしゃべりたい!という意欲的な参加者ばかりなので、日本語さえ話すことが出来れば、英語に自信のない方でも問題ありません。
英語の勉強にもなる!?
「日本語Talk & Tea」はランゲージエクスチェンジ(言語交換)の場ではありません。
ですが、コアラさんが思うに、これって英語の勉強じゃない?
って思えるエピソードがありました。
「生まれも育ちも」という言い回し
日本語で「生まれも育ちも…」って表現があると思うのですが、
今回みんなが自己紹介をする時に、この表現を日本人は割とよく使うんだよね!という話をしました。
初めは(・Д・)?って顔をされてしまったのですが、
「生まれも育ちも」は「born and raised」と同じ感じのフレーズだよ!
って説明したら、しっくりきたようで、すかさず
「わたしは生まれも育ちもシドニーです。」
と覚えたてのフレーズを使ってくれました。
この表現って日本語でよく使うけど、英語で何っていうのかな?って思うことがあったら、調べてみる!
これ、自分の英語の勉強にもなりますよね。
生まれも育ちもは
「born and bred」とも言うよー
みんながメモをとったこの言葉
参加者の皆さんが全員社会人だからなのか、今回会話の流れの中で
「colleague、co-worker」って日本語で何ていうの?という質問を何度か受けました。
「会社の同僚、かいしゃのどうりょう」って言うよ!って教えてあげると、
皆んながそれをメモしてて…_φ(・_・
みんなが熱心すぎて、感動♡
こんな経験、コアラさんが今まで生きてきた人生の中ではそうそうないので、もう、それだけで嬉しくなっちゃいました。
因みに、コアラさんのこのブログにも興味を持ってくれたようで、
URLを教えたら、それもメモしてました。
ボランティアはとりあえず出来ることからやってみよう!
ただ日本語で一緒に会話するだけで、こんなに喜んでもらえたり、感謝されたり…。
これっていわゆる、プライスレスな経験ってやつで、お金で買えない幸せ♡
後から聞いた話では、今回ボランティアで参加されていた方の中には、日本語教師の資格をお持ちの方もいたようです。
そういう話を聞いてしまうと、自分資格ないし、どうせ…
って人と比較してしまって行動できないのが、昔のコアラさんのパターン。
でも、オーストラリアに住んでみて、価値観が徐々に変わりつつあります。
海外に住んでいると、言葉や文化の違いで、日本にいた時に当たり前のように出来ていたことも困難だったり、無力感、虚無感みたいなネガティブな感情に苛まれることが良くあります。
そういう時って、自分の感情が内に向いてしまっていて、周りが見えないんですよね。
こんな時こそ、外に目を向けてみる!
まさに、ボランティア活動で実感出来る、誰かの為になっている。
と感じることが大きな助けとなります。
こんな自分でも必要とされてるんだって!求めること、それを感じること。
承認欲求って、生きる原動力でもありますよね!
この日は、コアラさん、日本という国に対して、ここまで興味を持ってくれてありがとう♡
という感謝の気持ちと、誰かのお役に立てたという充実感を感じながら帰途につきました。
日本語ボランティアに参加してみて
因みにこの日は用事があった為、コアラさんはイベント終了後すぐに帰宅してしまったのですが、この後で皆んなで一緒に居酒屋に行ったようです。
皆んな日本が大好きな方々ばかりなので、あっという間に意気投合って感じでしょうか。
あなたが日常、当たり前に使いこなしている日本語で会話することで、誰かに喜んでもらえたり、感謝されるとしたら、それは何にも代え難い体験だと思いませんか?
次回の「日本語Talk & Tea」は2023年11月24日(金)開催予定です。
2024年度の開催日程はまだ発表されていないようです。
日本語ボランティア募集の詳細、申し込みはこちらからになります。
(The Japan Foundation, Sydneyのウェブサイトに飛びます)
ぜひ興味があれば、参加してみましょう!
最後まで読んでいただきまして、どうもありがとうございます♡
コメント