先月、人生で初めてiPhoneをトイレの便器に落とし、水没させるという失態をおかしてしまいました。
想定していなかった事態で慌ててしまいましたが、運良く復旧させることが出来ました。
この記事ではトイレの便器に落として水没してしまったiPhoneの復旧方法についてお伝えします。
正しい処置をとることで復旧率は高くなります。
水没させて、焦っている方もこの手順を踏んでいただければきっと大丈夫!
そうではない方も、この記事に辿り着いたのも何かの縁です。
もしもに備えて読んでおいていただければいつか役に立つかと思いますので是非ご一読ください。
トイレの便器にiPhoneを落としたら
トイレの便器に携帯電話を落とす。
まさかそんな出来事が自分の身に降りかかろうとは思いもしませんでした。
そう、悲劇は突然やってくる!
コアラさん、先日トイレにiPhoneを落としてしまいました。
オーストラリアの8月、それは真冬。
そんな寒い日の夕方、一人で食料品の買い出しに行ったコアラさん。
寒さのせいか、はたまた久々の外出のせいか、いつも以上の疲労感を感じながらの帰宅。
「はーっ、やっと家に着いた。」
と無意識的に真っ先に向かった先はトイレでした。
「よっこいしょ」っとジーパンを下ろし腰掛けようとすると、
「ドボン!」と何やら鈍い音が
えっ!まさか…
便器を覗き込むと、ピンク色のケースに覆われたiPhoneが、すっぽりと水に浸かっているではありませんか。
焦ってiPhoneを便器から取り出し、タオルで水分を拭き取り、
とっさにホームボタンを押してしまいました。
おっ、まだ電源入ってる!
「よかったー」と思ったのは束の間、急激にバッテリーの数値が0%に急降下。
え、えっ… 電源落ちた!
そして、条件反射的にiPhone充電器に接続してしまいました。
すると内部の何かが起動する音とともに、機体がだんだん熱を帯びてきました。
なんか、ヤバい!
慌てて充電器から外し、とりあえず気持ちを落ち着かせ、
iPhoneを水没させた時の対処法を調べて実践してみました。
iPhoneを水没させてしまった時に取るべき対応
1、iPhoneの電源をオフにする
これは水没時の対処法として、一番に言われます。
電源が入っている状態だと、浸水した水でショートを起こしてしまい、電源が入らなくなってしまい、内部のデーターも取り出すことができなくなってしまいます。
ですが、コアラさんこのことを知らずに電源をオフにするどころか、充電器にまで繋いでしまいました。
皆さんは、迷わず真っ先に電源をオフにして下さいね!
2、カバーを外し水分をよく拭き取る
本体の水分をできるだけ拭き取りやすくするためにも、カバーやアクセサリーは外しましょう。
イヤホンジャックの中など、穴の開いている部分の内部に入った水分も、なるべく外に出すことが重要です。
水分を出そうとするあまり、iPhoneを傾けたり、振りたくなってしまうと思いますが、
水分が余計に広がってしまい、ダメージが広がってしまうのでNGです。
3、SIMカードを抜き取り保管する
SIMカードも水分を拭き取り、失くさないように保管しましょう。
SIMカードの入っているトレイ部分も水が残りがちなので、しっかり拭き取りましょう。
4、iPhoneをしっかり乾燥させる
iPhoneに水分が残った状態で電源を入れると、故障の原因になると言われます。
本体から水分をできる限り取り除くことが重要です。
iPhoneを復旧させることが出来た人が実践している方法がこちら
ジップロックなど密封できる袋に除湿剤、お米など入れて数日放置するというやり方です。
自分でできることはここまでだねー
乾燥させるのにドライヤーを使用するのは絶対にやめましょう。
熱風によって電子基板を損傷させてしまったり、さらに内部に水を送り込んでしまうことにもなりかねません。
コアラさんは2日間この状態で置いておき、再び充電して電源を入れてみました。
すると電源は一瞬入ったものの、すぐにオフになってしまい再びiPhoneが熱を帯びてきました。
十分乾燥させたと思っていても、実際どれだけの水が機体に残っているのかは、内部まで見てみないとわかりません。
ショートしてしまう可能性もあるので、この時点で充電などはさせずに、速やかに修理店に持って行ってみてもらうことをお勧めします。
5、修理店に持ち込む
コアラさんは今回、シドニーにある携帯電話の修理店「FONE KING」に持ち込みをしました。
コアラさんは機種がiPhone 6と古かったこともあり、復旧するしないに関わらず、
新しいiPhoneを購入することはこの時点で既に決めていました。
なので、とりあえずはiPhoneの電源が入り、中のデータだけ取り出せれば大満足。
「FONE KING」とは
FONE KINGは携帯電話の修理を中心に、スマートフォンのアクセサリーを小売するビジネスを17年間営んでいるお店です。
オーストラリアのNSW州に9店舗、QLD州に3店舗を構えております。
そんなお店だということを全く知らなかったコアラさん。
店頭でいつも黄色の風船を子供達に配って、一体この店なんなんだろう?
携帯電話のケースなどのアクセサリー類が並べられてるのは遠目から見えるものの、
それだけ売っててビジネス成り立つのか?
なんて不思議に思っていました。
ですが、今自分がこの状況に置かれて納得。
大半のお客さんはiPhoneやスマートフォンの修理に来ていたんですね。
FONE KINGではiPhoneやスマートフォン、iPadの修理を行なっております。
コアラさんのように水没修理だけでなく、
画面や外側の破損、バッテリーの持ちが悪い、電源が入らないなど
モバイルフォン、タブレットにおける大半の問題に対応してくれます。
ロックダウンで数々の業種の店舗が閉まっているNSW州ですが、
なんと、ありがたいことにFONE KINGは営業しておりました!
iPhoneやスマートフォンはやはり「現代社会を生きるには必要不可欠なもの」
と認められているという証でしょう。
「FONE KING」における水没したiPhoneへの対応
まずは店員さんにiPhoneの状況の説明から始めます。
実際はトイレの便器に落としてしまったのですが、
コアラさん、そのことは言わずに「水の入った容器の中に落としてしまった。」
とだけ伝えました。
はい、ごめんなさい、嘘つきました(反省)
ちなみにFONE KINGの統計によると、
携帯電話を水没させて店に持ち込む人の25%以上がトイレの便器に落としているらしいです。
コアラさんみたいに嘘をつく人がいたとしたら、実際はもっと高い割合だねー
「iPhoneがどれくらいの間、水に浸かっていたか?」
「ここに来るまでにどれ位時間が経過しているか?」などの店員さんとの問診後、
まずは電源が入るかどうかのチェックに入りました。
幸いなことに電源は入るので復旧できる可能性は高いと嬉しい診断をされました。
電源が入るのにスクリーンに何も映らないということは、
スクリーンに問題があるのかもしれないとのこと。
とりあえずiPhoneを開けて中の状態を見てみるので、15分くらいの時間が必要と言われました。
自分のメールアドレスとiPhoneのパスワードを紙に書き留めて渡し、一旦その場を去りました。
ちなみにここで行われる修理の見積もりは無料なので安心です。
物価が高いオーストラリア。
正直、見積もりだけでいくら取られるかヒヤヒヤしてました。
そして待つこと15分、結果はいかに!?
そこで店員さんから告げられた言葉は、
「スクリーンには問題はなく、画面への接続部分に問題がある」とのこと。
iPhone本体にまだ水が大分残っていたようで、
圧縮空気で本体内の水を飛ばしてくれたり、クリーニング作業を行ってくれました。
その上iPhone内部の状態をこちらに見せて確認させてくれたり…
予想を上回るサービスの良さで感激しました。
無料でここまで丁寧に対応してくれるとは思わず、なんだか申し訳ないなぁの気持ちから、
思わず新しいiPhoneの画面&カメラ用保護フィルムを購入してしまいました。
ちなみにこちらの合計はAU$40
FONE KINGでアクセサリー類の購入は高いのでお勧めしません。
コアラさんが行った店舗ではここまでの対応しかできず、
ここからはAlexandriaにある本店に持ち込んでの修理になると告げられました。
画面との接続部分の修理でAU$300弱
データーを取り出すのみだとAU$400とのこと。
既に新しいiPhoneは購入済みだったし、データーも写真や動画数十個程度だったので、
こんなに大金を払ってまでのものではないかなぁと思い、
「少し考えて見ます」という言葉を残し、とりあえずこの場を去りました。
修理の見積もり金額も事前に教えてくれるし、押し付けがましいセールスもなく、
この時点でiPhoneは直らなかったものの、FONE KINGで受けたサービスには大満足でした。
iPhoneが復旧
FONE KINGで診断を受け、iPhoneの中身を十分に乾かしてもらってからも、
諦めず、しばらくはジップロックに乾燥剤を入れて様子を見てみることにしました。
すると、それから9日後に奇跡が起きました。
なんと、充電してみたところ電源が入ったのです!
画面に少し影がかかったような部分がありますが、通話もカメラ機能も問題なし!
データーも全て取り出してPCに移動することも出来たし、
新しいiPhoneも手に入れることが出来たし、もう完璧!
FONE KING様様です。
iPhoneの防水・耐水性について
iPhone 7以降のモデルには、防水性能、iPhone 11以降では耐水性能が搭載されているようですが、
コアラさんのiPhoneは対象外のiPhone 6でした。
にも関わらず、奇跡の復活劇を見せてくれて本当に感謝です。
ちなみに最新の機種でも耐水性能は使用していくうちに低下するとのことです。
いくら防水機能が搭載されているからとはいえ、携帯電話は精密機器ということを忘れてはいけませんね。
iPhoneの水没故障はApple製品1年保証対象外
残念なことに、水没で故障したiPhoneは、Apple製品1年保証期間内でも保証対象外となってしまうようです。
Appleサポートページ>>iPhone や iPod の液体による損傷は保証対象外について
修理代金が高額になりやすいiPhoneですが、日本ではモバイル保険という月額700円で
iPhoneをはじめとするスマートフォンやノートPC、タブレットなど、WiFiに繋がる機器3台まで登録できる保険サービスがあるようです。
スマホの保険証では、水没だけでなく、画面破損などモバイル端末が破損した際の修理費用を
10万円まで保障してくれるとのことなので、
iPhoneなどの高価な端末を使用されている場合は、加入するメリットが多いかもしれません。
最後にまとめ
コアラさんが今回の出来事から学んだ教訓です。
- iPhoneを水につけてしまったら、まずは電源を切って乾燥させる!
- トイレ、お風呂、台所などの水場にiPhoneを持ち込む際は特に注意!
- 後ろポケット、胸ポケットにiPhoneなど精密機器は入れない!
- 安全に使用するためにも、水没したiPhoneは電源が入っても一度修理店でしっかり見てもらおう!(NSW州、QLD州にお住いの方はFONE KINGオススメです)
- データーのバックアップは普段からしっかりとっておく!
- 防水性能や耐水性能を過信しない!
- メーカーやキャリアの保証以外の保険の方がお得な場合もあるので調べてみよう!
最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました♡
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