ワーキングホリデービザでオーストラリアにやってきて、ローカルで働きたいのに
「結局ジャパレスかよ!」って嘆いてる人寄っといで〜!
こちらの記事は永住権を持ってても、結局ジャパレスでアルバイトとしてしか働けない女性のお話です。(ジャパレスとはジャパニーズレストランの省略で日本食レストランのことをを指します。)
せっかく夢と希望を持ってオーストラリアに来てみたのに、仕事や英語のことで自信消失気味な人に是非読んでほしいです。
仕事に対する歪んだ価値観
働かない=”悪”的な日本の古い思想を植え付けられて育ってきたコアラさん。
オーストラリアに来てから仕事をしていない自分を咎める毎日を送っていました。
こちらに来て間もない頃は、ダーリンの実家にお世話になっていたので、衣食住に困ることはなかったのですが、慣れない海外+同居生活で少々病んでおりまして、早く経済的に独立したいという思いで躍起になっておりました。
ジャパレスの仕事に応募するまで
近所のジャパニーズレストラン(以下ジャパレスと表記します)の前を通るたび、求人募集の張り紙を目にするのですが、小心者のコアラさん、どうしても応募する勇気がありません。
半年間の語学学校が終わりに差し掛かり、何かしら本格的に始めなければ!
という焦りに背中を押されてアパートから徒歩7分という通勤にはもってこいの立地の焼肉屋レストランに勇気を振り絞ってホールスタッフとして応募しました。
応募する前にも店の雰囲気を知る為に、そこにディナーを食べに行きました。
店舗の内装、料理の味、従業員も日本人…
正真正銘、日本を疑う余地のないレストランでした。
求人募集にあった問い合わせ先の名前がアルファベットの西洋風な名前だったので、
「日本文化好きのオーストラリア人が経営者かなぁ?」なんて期待したのも束の間…
はい、ジャパレスあるある話、オーナーは中国系でした(笑)
即採用の裏には…
日本でのレストランのバイト経験をアピールした、超簡単なレジュメ(履歴書)を手にして、とりあえずはオーナーと面接。
日本人ということもあり、 ウェイトレスとしてすぐに採用となりました。
お給料はAUD$13からスタートとのこと。
口頭での契約のみで書面での契約は何もありませんでした。
初めてのオーストラリアでの仕事ということもあり、お給料に関して何も交渉しませんでした。
というか、自信がなくて出来ませんでした。という方が正解。
「$13かぁ…まぁ、家で鬱々と過ごすよりはマシだよね。」
と初めはポジティブ思考でした。
オーストラリアの最低賃金って?
ちなみにオーストラリアの法定最低賃金は世界一高いとのこと。
カジュアル、フルタイム、パートタイムという働き方に分かれていて、
カジュアルはフルタイム、パートタイムのような有休などの福利厚生がない代わりに高い時給が設定されています。
この時の働き方を思い起こしてみると、コアラさんの立場はカジュアルワーカーでした。
2020年9月現在、オーストラリアの法律で定められているカジュアルワーカーの最低賃金はAUD$24.80です。
日本円にすると約1800円
しかも土日祝日は更に高く設定されています。
そうだと知ったら、オーストラリアで仕事してみたくなりますよね。
でも、これはあくまでも法律に準じてビジネスをしているお店で働いたらのお話です。
コアラさんがこのレストランで働いていたのは2016年なので、最低賃金は今よりはもう少し低いかもしれませんがスタート時給がAUD$13って…
その後1ドル上がって$14に昇給はしたものの、この金額は明らかに最低賃金以下!
こちらのレストランでのお給料は1週間ごとに現金を手渡しで払われました。
オーストラリアではキャッシュハンド、キャッシュジョブという言い方をします。
給料を銀行振込みにしないことによって、”雇用の痕跡を残さない” = ”消している”のです。
Fair Work Ombudsmanについて
コアラさんが語学学校に通っていた時は
「もし不当な条件で働いていたら、Fair Work Ombudsman(フェア ワーク オンブズマン)と言われる政府の機関に相談しなさい!」
と幾度となく言われていました。
Fair Work Ombudsmanとは日本でいう労働基準監督署みたいな役割をしています。
「へぇ~、そんな機関もあるんだなぁ。」
なんてその時は他人事のように話を聞いていたのですが、
自分が働き始めた職場が、まさに…
結局コアラさんは小心者すぎてフェアワークには相談することは出来ずに
事あるごとに、ダーリンに愚痴って消化してました。
もしこれを読んでいる人で雇用関係で何か問題やトラブルがあって、一人で悩んでいる、どうにか解決したい!と思っていたら、是非フェアワークに連絡してみて下さい。
日本語でも対応してくれる通訳のサービスもあるようです。
詳しくは以下のリンクを参考にして下さい。
ウェイトレスの仕事内容
夜のシフトがメインで大体夕方の4:30pmから10:00pm位まで働いていました。
清掃、テーブルセッティング、電話受付、料理の注文を取り、それを提供、お会計業務、バーベキューコンロのクリーニングなど、一般的なレストランでの接客業務でした。
メニュー全般が日本食なので日本人だったらほぼ問題なく働けるのですが、
他国の従業員達は、メニューを覚えるのに一苦労してました。
週末の夜は行列ができるほどの繁盛ぶりだったし、売上も悪くなかったと思いますが、
残念なことに、その一部を従業員に還元しようというオーナーの心意気は微塵もありませんでした。
レストランの客層
コアラさんが働いたこちらのレストランはチャイニーズ系の移民が多い地域であった為
お客さんも90%以上はチャイニーズ系でした。
オーダーも英語ではなく、北京語、広東語なんて珍しくありませんでした。
話せないと逆ギレされたりして、幾度となくこちらもキレそうになりました。
英語の習得には向かない環境だったと思います。
働いて良かった点
給与体制は劣悪でしたが、良かった部分もあります。
従業員はタイ人、インドネシア人、ベトナム人、チャイニーズ系とほぼ全員がアジア圏出身。
ワーキングホリデービザ、学生ビザで来ている若い人達が多く、日本人はあまりいない環境だったので、従業員同士のコミュニケーションは必然的に英語でした。
ネイティブスピーカーのダーリン曰く
よくあれでお互い意思疎通が取れるなぁ…
と感心される程、お互いがメチャクチャな英語を喋っていたようですが、それでも仕事は出来ていました (笑)
毎週日曜日の勤務終了後にお店で焼肉食べながらの懇親会やら誕生日パーティー、クリスマスパーティーがあったりとアットホームな雰囲気。
働き始めて数週間しか経っていないのにも関わらず、誕生日パーティでケーキを用意してくれていたりとサプライズもありました。
パーティーにはパートナーも一緒に参加できたので、ダーリンもレギュラーメンバーと化し、打ち解けていました。
もうここでは働けない理由を挙げてみた!
そんな楽しい思い出もありましたが…
英語圏でありながら英語での接客もあまり必要とされないというジレンマ。
その上に低賃金
酔ってお店に現れ、従業員にも時々絡んで暴言を浴びせてくる酒癖悪いオーナーにも嫌気がさしていました。
客がほぼチャイニーズ系なので従業員も北京語、広東語が喋れる人をオーナーが優先して採用するようになりました。
日本レストランでありながら、日本人でいる私の居場所がなくなっていくのを感じました。
約半年間働きましたが、ここに留まる理由が見つからず辞めました。
その後まもなく日系企業の日本食材卸会社に事務職として就職したのですが、
最後まで読んでいただきましてありがとうございました♡
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