シドニーでポールダンスのアマチュアコンペに出場してみた!

この記事ではオーストラリア・シドニーにある、ポールダンス・スタジオ「Bobbi’s Pole Studio」主催の「Amateur Night」（アマチュア・ナイト）と呼ばれるポールダンス大会について書いております。
今回この大会に、コアラさんが初挑戦！ということでレポートをさせて頂きます。

Bobbi’s Pole Studioとは

Bobbi’s Pole Studioは、オーストラリアのシドニーを中心にパース、マレーシアに拠点を置く老舗のポールダンススタジオです。

国内の有名ポールダンサー達も過去にこのスタジオの生徒だったという話もよく耳にします。

オーストラリア国内だけに留まらず、世界中からレッスンを受けに訪れる人も沢山います。

各国のポールダンス業界に大きな影響を与えるスタジオの一つです。

Bobbi’s Pole Studio歴6年目となるコアラさんですが、シドニーにある他のスタジオも訪れたことはあります。

いろいろ比べた結果、自分にとって一番居心地よいスタジオが Bobbi’s Pole Studioとなりました。

※ スタジオ名にもなっているBobbiさんは2020年6月に逝去されました。

Amateur Nightとは

毎年4月・10月に行われる、Bobbi’s Pole Studioが主催するアマチュア向けの大会を

「Amateur Night」と呼びます。

2004年から開催されている大会で、Bobbi’s Pole Studioの生徒であれば、レベルに関係なく

誰でも出場することができます。

アマチュアコンペティションであっても、事前にビデオ審査がある大会が多いなかで、

審査なく出場できるというのは大変ありがたい♡

以前記事で紹介した、タームごとのプチ発表会に慣れてきたら、今度は「Amateur Night」

というように、このイベントに出場することを、次の目標に掲げる人も少なくありません。

スタジオで教えるインストラクターの多くも、過去にはこちらのイベントで入賞していたりと、

ポールダンスで上を目指していく人たちの登竜門とも言える大会です。

Amateur Nightの賞は？

「Winner」（優勝者）

「Miss Showgirl」（エンターテイナー賞）

「Most likely to be a stripper」（最もセクシーなショーをした人に送られる賞）

これら3つの賞があります。

ポールダンスはアマチュアだけれども他のジャンルのダンスではプロで踊ってます！

みたいな凄い人も出場していたりするので、チケット代AU$39を出してでも

観る価値は十分にあるかと思います。

審査基準について

Amateur Nightでは３人の審査員の評価によって受賞者が選ばれます。

審査は「ミス・ポールダンス・オーストラリア」というプロの大会基準と同様です。

こちらが審査基準となります。

Amateur Nightに挑戦！

そんな初心者フレンドリーながらも観客あり、審査ありの大会に、今回コアラさん出場してみました。

なんてサラッと書いてますが、実は心臓バクバクものです。

今回、偶然にも日本人のお友達二人が出場するとのことで、コアラさんも二人に背中を押されて

意を決して申し込みしました。

まずは曲を決めることから始めたのですが、

自分のルーツはハードロック、ヘヴィーメタルだ！

ってことで、中学生の頃から聴きまくってた Guns N’ Rosesの「Welcome to the Jungle」を選びました。

ボーカリストのAxl Roseが、初めてNew Yorkに到着した時に感じた気持ち（都会はジャングル、誘惑も危険もいっぱいだぜぃ！）を

日本からシドニーに移り住んだ、コアラさんの気持ちと重ね合わせて、ポールダンスで表現してみたい！

ということでテーマは「Welcome to the Jungle」に決定！

曲が決まったところで次は振り付けなのですが、これがまた産みの苦しみ的な感じで！？

もう四六時中、寝ても覚めても振り付けを考える毎日。

自分自身で振り付けを考えられない人や、踊りに関してアドバイスをもらいたい場合などは

プライベートレッスンをインストラクターにお願いすることもできます。

ですがコアラさん、今回は自分自身でどこまで出来るのか挑戦してみたい気持ちもありまして、

一人で頑張ってみることにしました。

「ああでもない、こうでもない」とトライアンドエラーを繰り返す日々が1ヶ月以上続き、

「出場するの辞めとけばよかったなー」と何度思ったことやら…

ポールに触っていないと不安になり、ほぼ毎日スタジオに行って練習しました。

そして振り付けがなんとなく形になったのが大会10日前。

たかがアマチュアのコンペティションなのですが、

今までの人生で感じたことのないくらいのストレスを感じました。（ちょっと大げさかも）

そんなこんなで大会当日を迎えることに。

遂に！大会当日

Factory TheatreというシドニーのMarrickville（マリックビル）にある会場で開催されました。

開場は18:30、開演は19:00なのですがその直前にリハーサルがあります。

音楽を流し、照明、立ち位置、振りの確認などを一人ずつ行っていくのですが、

なんと、ここでアクシデントが！！

出場者の一人がリハーサル中にポールから落下してしまい、

救急車で運ばれるという事故がありました。

リハーサルは一時中断され、会場内は異様な雰囲気に

コアラさんもその現場を目撃してしまって、かなりナーバスになってしまいました。

ポールから落下って…

実はコアラさんも経験あります。

この日を目標に頑張ってきたのに、辞退を余儀なくされてしまった彼女は、さぞ悔しかったと思います。

そんなアクシデントで20名いたコンペティターが19名となりましたが、

このまま本番を迎えることとなりました。

「The show must go on!」

20名いたコンペティターが19名となりましたが、このまま本番を迎えることとなりました。

ショーの順番は、曲の雰囲気やレベルなどを考慮して主催者側が決定します。

ちなみにコアラさんは、16番目でわりと後ろの方。

さっさと終わらせて、皆んなのショーを楽しみたい！

というのが本音ですが、思うようにはならないのが人生。

出番が来るまでは楽屋に待機することになるのですが、

「なんだか落ち着かない」

みんなはインスタグラムにアップする写真撮りまくってますが、

コアラさんは、みんなを観察してみたり、ソワソワしてみたり…

普段から頻尿気味のコアラさんなのですが、この時はほんと、何回トイレに行ったことやら

そうこうするうちに、とうとう順番が回ってきてしまいました。

ステージに上がってポールの前でスタンバイ。

スラッシュ（Guns N’ Rosesのギターリスト）のギターサウンドが聞こえてきたらスタート！

あぁ、なんとか無事に踊りきりたい…

特に緊張はなかったのですが、スローモションのような、早送りのような

不思議な時の流れを感じました。

いつも練習していた床がフロアボードだったのに対し、会場の床はカーペット。

そのせいでヒールが上手くさばけなくて焦ったり、

会場で応援してくれる人の歓声に気をとられてしまい

一瞬振りが飛びそうになったり…

3分半の間に色々な感情や感覚を味わった気がします。

残すは最後のトリック・コンボ！

クルクル回って…

そろそろエンディング！

♪ It’s gonna bring you down, huh! ジャーン♪

とりあえず終わった…

結果、入賞はできませんでしたが、一つの目標を成し遂げたという達成感、

海外で新たなチャレンジができた! ということが、かけがえのない経験になりました。

そして嬉しかったのは、観客席から聞こえた歓声や、この写真のメロイック・サイン！！

イェーイ！ロックスターになった気分♡

ガンズ・アンド・ローゼスの曲で踊った私が表現したかったものが、

オーディエンスに伝わったんだと思うと感無量です。

ちなみに今回優勝したのは日本人のお友達の一人でした。

自分のことのように嬉しい♪

彼女はこれからポールダンスの世界でどんどん活躍していくと思います。

そして今後のコアラさんのポールダンス活動にも乞うご期待ということで、

今回は締めさせていただきます。