オーストラリアはオーガニックショップやマーケットも多く、割とエコ生活を取り入れやすい環境にあると思います。
そして今回見つけたのは、ソープナッツ、ソープベリーと呼ばれる木の実を乾燥させただけの洗濯洗剤。
こちら洗濯だけかと思いきや、食器洗い、お掃除に至るまで色々と使えます。
エコ洗剤を探してるんだけど、なかなか良いものが見つからない、地球環境に配慮した生活を始めたいんだけど、何から始めたら良いかわからないなどのお悩みを持つ方、何でも手作りしたいDIY大好きな方にもぴったりです☆
是非最後まで読んでソープナッツの凄さを知って下さい♡
ナチュラルを装う商品
エコやナチュラル、オーガニックをうたっている商品は沢山ありますが、原材料を実際見てみると保存料やら香料やら色々入っていてガッカリすることが良くあります。
洗濯洗剤、食器洗浄剤共に環境に配慮したものを使っていたものの、必要以上の泡立ち具合や、香料が気になり、満足ではありませんでした。
そんなある日、オーガニックショップの洗剤等を扱うセクションの棚に、Organic Soapberries(オーガニック・ソープベリーズ)と生成りの巾着袋にプリントされた物を発見!
なんだか、洗濯洗剤らしからぬ容貌に興味津々のコアラさん。
お試しで、一番小さい袋250gを早速購入してみました。
ソープナッツとは?
ソープベリーはソープナッツと呼ばれることの方が多いようなのですが、日本では無患子(ムクロジ)の実、古代インドではヒンズー語でRITTHA(リタ)と呼ばれています。
通常、お店で売られているものは、ムクロジの木から採れる木の実を乾燥させて種を取り除いたものです。
日本でも江戸時代までムクロジを生活に取り入れて生活していたようだよ!
その後西洋から石鹸が入ってくるようになって使われなくなったんだって。
ムクロジの種はとても硬く、数珠や羽付きの羽にも使われています。
果皮は女性用避妊具としても使われていたそうです。
ムクロジの果実の皮を日干しにして乾燥させたものは滋養強壮、止血、抗菌、消炎作用があることから”延命皮”(エンメイヒ)と呼ばれてかつては漢方として服用されていたようです。
天然の界面活性剤サポニン
ソープナッツの皮の部分には「サポニン」という天然の界面活性剤が含まれています。
サポニンが水と混ざると泡立ちが起こり、汚れを包み込んで落としてくれるんだ。
この成分が汚れを落とす洗剤として適しているのです。
せっかくなので、ソープナッツで泡立ちの実験をしてみました。
瓶にソープナッツを入れてぬるま湯を加えてシャカシャカと振ってみると…
おぉぉ!!写真のように泡立ちました。
この泡がサポニンです。
ナッツアレルギーでも心配無用
ソープナッツと呼ばれているので、ナッツアレルギーの方は心配されるかもしれませんが、ナッツとは名ばかり、こちら果皮の皮の部分が日に当たり乾燥して硬くなり、見た目がナッツの殻に似ていることからの呼称です。
ライチーやリュウガンなどの食べれる果樹と同じ、ムクロジ科に属しているので、ソープベリーと呼ばれた方が正しいのかもしれませんね!
ソープナッツで洗濯
では早速、ソープナッツを使って洗濯をしてみましょう!
まずは洗濯槽を洗いましょう。
ソープナッツは抗菌作用があるので、洗濯する前に一度、洗濯槽にソープナッツを入れて空洗いすることをお勧めします。
一回の洗濯には5個位のソープナッツを使用します。
付属のコットンバッグにソープナッツを入れて口をしっかり結んだら、洗濯機にポイっ!と放り込みます。
後は洗濯機にお任せ♡
ソープナッツでの洗濯の仕上がりは?
ソープナッツで洗った後の衣類、洗い上がりが柔らかくて感動しました。
コアラさんの家では今まで柔軟剤など使用したことがなかったので、尚更実感。
シルクやウールなどのデリケートな素材にも使えます。
そして、洗った後も乾いた後もニオイがありません♡
ソープナッツ自体は甘酸っぱい香りがします。
ハイビスカスティーのようなローズヒップティーのような香りとでもいいましょうか…
コアラさんもダーリンも市販の強い香料が苦手だったのですが、ソープナッツで洗ったものは無臭♡
身体にも優しい効果
合成洗剤を使うのをやめたら、アトピーが良くなってきたというようなお話を耳にすることがありますが、ソープナッツは天然自然の植物なので、アトピーやアレルギー体質、お肌の弱い方の味方になってくれるかもしれません。
お肌がデリーケートな赤ちゃんやお子さんのいるお家では、特にオススメです。
液体ソープナッツを作ってみよう!
ソープナッツを煮出したエキスを使用して、液体ソープナッツを作れます。
液体にすることにより、食器洗い洗剤としてやシンク、お風呂、床掃除に使えたり、洗濯はもちろん、ハンドソープとして、シャンプーとしても使用可能です。
お気に入りの天然アロマオイルを数滴垂らして、オリジナルのものを手作りするのもイイですよね♡
必要な材料・道具
- ソープナッツ 30g
- お水 1L
- 漏斗(保存容器に入れる際に使用)
- 茶漉し(細かなかすを取り除くため)
- 保存容器
- お鍋
1、30gのソープナッツを1リットルの水に浸して一晩おきます。
2、15分位沸騰させます。
3、途中、木べらなどでソープナッツを潰すようにして、エキスを抽出します。
5、冷ましてから、容器に移し替えます。
こちらの分量は目安です。
保存料など入っていないので、日にちが経過すると腐ってしまいます。
すぐに使用しない場合は、冷蔵庫で保管しましょう!(3週間以内を目安で、あくまでも自己責任でお願いします)
無駄にしないためにもご自身の使用頻度で作る量を調節してみてくださいね!
粉末にして使用も可
さらに使用済みのソープナッツを乾燥後、ミルで挽いて粉状にしたものに水を少し垂らして、油汚れのひどいお鍋やフライパンを洗う時に使用してみたり、ガスレンジ周りの焦げや油汚れを落とすのに使ってみたり、ボールに水を張った中にこのパウダーを入れて漬け置き洗いしたり、野菜の農薬や汚れを落とすのに使ってみたりも出来ますね!
最後まで無駄がなく、優秀すぎです。
コアラさん夫婦の朝のルーティンともなったセロリジュースのセロリを洗うのにも一役買ってくれます。
ソープナッツで環境負担ゼロ
最終的には、コンポストとして土に還すことが出来るので、環境への負担はほとんど無いと思います。
洗濯から食器洗い、お掃除に至るまで、今までの洗剤をこの木の実に変えるだけで、プラごみ削減、水質、土壌汚染問題に至るまで多くの環境問題の解決の糸口が、このソープナッツを使い続けることで見えてくるような気がします。
購入方法
オーストラリアでは店頭でも比較的手に入りやすいのですが、コロナの影響で輸出入に影響が出ているせいか、日本国内のサイトでは取り扱い中止や売り切れが多く見られました。
コアラさんが購入したものは、That Red Houseというオーストラリアのメーカーのものです。
オーストラリア国内でしたら$30以上の購入で配送料は無料、残念ながら日本への発送には対応していないようです。
ソープナッツそのものではなくパウダー状のものがこちらの日本のサイトにありました。
ソープナッツを手に入れる機会がありましたら、是非ご自身で色々試して、新しい使用方法を探してみて下さいね♡
最後まで読んでいただきましてありがとうございました♡
コメント