みなさんご存知のシドニーのアイコンとも言える、シドニーハーバーに面したオペラハウスやハーバーブリッジは、Circular Quay駅の北側に見える景色なのですが、その反対の南側にCustoms Houseと呼ばれる歴史的建造物があります。
Customs Houseは図書館施設なのですが、他の図書館では味わえないような趣があり、コアラさんのお気に入りの場所です。
そんなCustoms Houseの魅力をこの記事では伝えていきたいと思います。
Customs House(カスタムズ ハウス)とは
Customs Houseはシドニーの電車、ライトレール、バス、フェリーのCircular Quay(サキュラーキー)駅の目の前にあります。
Customs Houseの名の通り、かつては税関として使用されていた建造物でした。
とても趣のある外観ですがそれもそのはず、日本ではまだ江戸時代で黒船も来ていない鎖国時代の1845年に建てられたということです。
1990年に税関は新しい場所に移転しましたが、この建物はCustoms Houseの名称のままで、連邦遺産リストにも追加されています。
この歴史的な建造物を生かした大規模な改修により、現在は2階3階は図書館、展示室、最上階にはレストランの入る施設として当時の面影を残したまま存在しています。
1階
入り口の扉をくぐり右側奥には、有人の観光案内所があります。
シドニー市街地のミニュチュア模型
入り口からまっすぐ中に進んでいくと、各階に天井のない吹き抜け造り。
頭上に開放感漂うスペースが広がります。
初めて来た人は必ずと言っていいほど立ち止まるのが、ガラスの張りの床下にシドニーの中心街の500分の1のミニュチュア模型のディスプレイ。
新築ビルも毎年追加されたり、夜には通りにライトが灯ったりとミニュチュアながらシドニーの街並みが細かい部分まで再現されています。
オペラハウス、ハーバードブリッジ、シドニーの市街地が一望でき、超方向音痴のコアラさんの位置情報を整理するのに一役買ってくれています。
この上を歩くとゴジラになった気分
絵画展示スペース
入って右側には、昔のCircular Quay周辺の様子が描かれた絵画が展示されているスペースがあったり、座り心地の良いソファーが置いてあったりと優雅な気持ちになれること間違いなしです。
最近はまた徐々に訪れる人も増えていますが、半年くらい前は全フロアー貸切状態でした。
照明もギラギラしてないし、静かで落ち着いた雰囲気に癒されます。
2階:図書館
螺旋階段を上ると図書館になります。
図書館としては決して広いほうではないのですが、それがまた落ち着くというか、安心感を誘います。
Customs House Libraryには現在50,000冊を超える蔵書があるとのことです。
フロアー左側には1900年初期の頃のシドニーの街並みなどの写真が展示されているスペースがあり、そこにも座り心地の良いソファーが沢山あります。
日本の本が置いてある部屋がある!
そしてフロアー右側には、なんとJapanese Collectionと称して日本の本、漫画、雑誌、DVDを取り扱っている部屋があるのです。
シドニーのシティの真ん中にある図書館に、日本の本がこんなにも沢山置いてあるって凄いことですよね。(ちなみに韓国語の本も隣の部屋に置いてあります)
コアラさんも移住したての日本が恋しい時期は、よくここに来て本を読んだり、借りたりして気を紛らわしていました。
本のジャンルも結構豊富にあって、小説や料理、英語勉強法などの実用書、自己啓発系の本もかなり揃っています。子供用の本もあります。
その中でコアラさんがツボったのがこちら!
ついつい手にとって読んでしまいました。
見仏記シリーズも置いてくれないかなー
雑誌もあります。
そして嬉しいのは、マンガの本があることです。
ドラゴンボール、スラムダンク、ワンピース、ナルトといった少年ジャンプものからデスノートや進撃の巨人、美味しんぼなど他にも色々揃っています。
ここでアドバイスなのですが、全巻揃っていないマンガもあるので続きもので全部読まないとストーリーが気になる…という人は読み始める前に全巻揃っているか確認した方が良いと思います。
3階:図書館
3階にも英語の本はもちろん、英語の雑誌やオーディオブック、キッズコーナがあります。
他にも部屋が分かれていて、読書室、会議室、CDや楽譜の置いてある部屋があります。
この読書室(スタディールーム )の空気感♡
学生さん、ノマドワーカー風の人の姿もちらほらと見かけます。
PCブース
そしてこの階にはPCコーナーがあります。
インターネットリサーチ専用のPCは会員でなくても無料で使えます。
その他のPCは会員になると1日3時間無料で使用できますが非会員だと30分で$3.5かかります。
因みにここのPCはWindowsなのですが、インターネット、MS Officeはもちろん、Adobe Creative cloudが使えます。
コピー機もあるので印刷することもできます。
図書館の会員登録に必要なもの
NSW州に住んでいる人であれば無料でCustoms House Library会員になることができます。
住所のわかる身分証明書(運転免許証やフォトID)がある人はそれだけで大丈夫です。
学生さんやワーホリの方でも、NSW州に住んでいることが証明できるものがあれば、会員登録することができます。
インフォメーションブースにいるスタッフに会員登録したいと伝えれば、その場で手続きしてカードを発行してもらえます。
会員になるとシドニー(City of Sydney)にある9支店の図書館のサービスも受けることができて便利なので、シドニーに住む人はぜひ会員登録しておくと良いと思います。
会員になると最大30冊まで3週間借りることができます。
本だけでなく全てのアイテムに電子タグがついて管理されているので、借りるのはとっても簡単!
下の写真の通り、この上に本と会員カードを乗せるだけで何の手続きもいりません。
本を一冊ずつスキャンする必要もないので、スーパの無人レジより簡単です。
最上階:レストランCafe Sydney
最上階はCafe Sydneyというレストランになっています。
シドニーハーバーを一望できる立地で素晴らしいレストランとのことなのですが、
とても高級そうな雰囲気ゆえにコアラさんはまだ行ったことがありません。
いつか行くチャンスがあれば是非記事にしてみたいと思います。
Customs HouseとVivid Sydney
シドニーでは毎年5月の後半から6月中旬までVivid Sydneyと呼ばれるイベントがシドニーハーバー周辺をメインとして開催されます。
コロナパンデミックによる影響により、2020年、2021年は開催を見送ることとなり、今年2022年は3年ぶりのVivid Sydneyということになります。
下の写真は2016年のものになりますが、プロジェクトマッピングによってCustoms Houseはこのように彩られていました。
Vivid Sydneyに来られる際にCustoms Houseに足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。
Customs House図書館
開館時間
月曜から金曜まで10am-6pm
土日 10am-4pm
祝祭日は休館
開館時間は変更されることもあるのでカスタムズハウスのサイトでご確認下さい。
最後まで読んでくださってありがとうございました♡
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